著者:蒼樹うめ
ジャンル:学園ほのぼの4コマ
特色:学生 美術 女子寮 ほのぼの 先輩後輩 親友
書籍
やまぶき高校の門前にあるアパート「ひだまり荘」に入居しているメンバーのほのぼの日常ストーリー4コマ漫画です。
主人公のゆの、隣部屋の同級生宮子、階下にする上級生のヒロと沙英、後輩の乃莉となずなの6人が住んでいます。
ゆのは小柄でほんわかした感じの可愛い女の子。
宮子は天然のボーイッシュな感じの豪快な性格で、ゆののほんわかさを引き立てています。
先輩のヒロは料理が得意で面倒見がよく、沙英はときどき嘘がつけずおどおどすることがあるものの、みんなのフォローをしてくれるしっかり者です。
後輩のなずなは引っ込み事案で大人しく、乃莉は思った事をそのまま口に出す実直な性格です。
それぞれに同じ学年同志でフォローし合いつつ、先輩後輩らしいやりとりとフォローがほほえましいです。
個人的には発想が豊かな宮子がお気に入りです。
積極的な行動力や、豪快さがいいですね。
アニメにもなっている作品ですので、気になる方はそちらもご覧ください。
また、蒼樹氏は魔法少女まどか☆マギカのキャラクター原案もされています。
こちらはひだまりスケッチとストーリーの重さが違いますが、ギャップがあって面白いです。
年に1冊くらいのペースのため、ちょっと待ち遠しい感じはありますが、ほのぼのしたい方にお勧めです。
著者:中村ゆうひ
ジャンル:学園変SFラブコメ
特色:学園 ラブコメ 変SF ほのぼの? 奇抜
書籍
電子書籍
タイトルを見た時はボーイッシュな女の子が何かするのかな?と思ったのですが。
学園ラブコメが1話で完結するオムニバス形式のお話しでした。
ただ、普通の学園ラブコメではなく、何らかの超常現象が起きる中でのラブコメです。
感情が表に見えてしまうとか、水に溶けてしまう彼氏とか、自分の心をネジで閉めているとか…
現象も奇抜なのですが、回りがその奇抜さに馴染んでいる反応も、それをさらに悪化させる行動を取るなど、ただでさえ奇抜なのにさらに追い打ちをかける感じです。
そこで終わり?今後どうするの?みたいな見捨て感もたまりません。
少々癖がありますが、奇抜さとほのぼの?と笑える適当さがほしい方にお勧めです。
原案:KAKERU
漫画:サイトウミチ
ジャンル:ファンタジー
特色:魔王 制服 権力 財力 知力 実力 才能 怠惰 統率 魔物 アンデット 微エロ 微グロ 微暴力 凌辱
書籍
電機書籍
権力、財力、知力、実力、才能を持ち、人材の的確に見抜き、正しく人任せにする怠惰な狂王、魔王ヴェルモート13世。
何もかも満たされているのにまるで満たされない日々に気がつきます。
それは、先代魔王から与えられたものにすぎないからだと。
そこで魔王は自分で作った出来の悪い剣と最強の魔法を使って、地上を征服することを決意します。
なぜか魔王をグーで殴っても許されるサラをお供に、地上を征服していくという物語です。
単純に征服していくだけではなく、征服する都市をどうするかなどの政治的な部分もあり、なかなか奥深いです。
ただの征服ではなく、知力を持った魔王の恐ろしさが描かれています。
原案はファンタジーでよくある、勇者や魔王の倒したり倒された後の物語を描くKAKERU氏です。
理屈っぽいところはKAKERU氏の十八番なところですが、それをサイトウ氏が漫画で表現するという形でできています。
中ボスになる人間の兵士達を魔王が倒していく様を、RPGっぽくイメージして読んでもらえると面白い作品です。
多少、性的な描写や残酷な描写、グロい描写がありますので、そういうのが苦手な方は避けてください。
著者:芦奈野ひとし
ジャンル:近未来
特色:近未来 ほのぼの 日常 ロボット 愛情 出会い 思い 物耽り 衰退 謎
書籍
電子書籍
近未来の関東付近のほのぼのした物語が綴られる漫画です。
横浜も海の下に沈み、少しずつ海が浸食していますが、大都市ヨコハマも丘の上に移り、ゆったり時の流れる人の街が営まれています。
なんとなく人類の文明社会が滅びゆく感を匂わせる背景ですが、あまりくどい説明などなく、独特の間合いがあります。
主人公の初瀬野アルファ(はつせのアルファ)はロボットですが、ほとんど見た目は女性です。
喫茶店「カフェ・アルファ」を営みつつ、突如いなくなったオーナーの帰りを待ち続け、黄昏の世を見つめ続けます。
カフェの近くにはガソリンスタンドを営むおじさんと、タカヒロという少年と、幼馴染の少女、真月(まつき)がいて、ゆっくりと流れる時間の中で、アルファと仲良くなっていきます。
他にも様々な人との出会いをしながら、ほのぼのとした時が刻まれていきます。
また、謎の女性ミサゴや、ターポンという地上に降りる事が出来ない高高度を飛行する巨大飛行機など、不思議なものも出てきます。
ほのぼのした漫画ではありますが、時には厳しい自然の猛威があったりします。
おじさんもタカヒロも真月も歳を取っていき、歳を取る事のないアルファのさみしい思いも感じられ、うるっとくるところもあります。
謎については読者の受け取り方に任されているので、自分なりにしっくりくる解釈に思い耽るのも面白いと思います。
忙しない世の中で、少し心落ち着けてほんわかしたい方にお勧めの漫画です。
著者:小箱とたん
ジャンル:ほのぼの学園4コマ
特色:学園 ほのぼの 部活 個性 ドタバタ 妄想
書籍
電子書籍
ほのぼの系学園4コマ漫画です。
主人公の梶原空(かじわらそら)は半分無理やり美術部に入部させられます。
空はほとんど吹き出しでしゃべらないのですが、身振り手振りと天然ボケ系が面白い女の子です。
話しとしては学園の日常や学生達の日常を4コマでのんびり綴られる感じです。
個性的な学生が出てきますので、なんとなくこういう人いたよなぁ、みたいな思いに耽ってしまったりしてしまいます。
個人的には、自然が好きで動植物の知識が豊富な栗原渚(くりはらなぎさ)と、田辺涼(たなべりょう)と氷室風(ひむろふう)の涼風コンビの漫才がお気に入りです。
細かいストーリーは4コマなので端折りますが、ほのぼの系が好きでちょっとずつ読んで軽くクスッと笑いたい方にお勧めです。
アニメ化もされていますので、お時間があればそちらもご覧になっていただければと思います。
オープニングの「風さがし」が雰囲気にあっている曲で、今もお気に入りで聴いています。
清浦夏実氏が歌っていますが、「狼と香辛料」のオープニングテーマ「旅の途中」も歌っています。
ほのぼのした曲が好きな方は、こちらもよかったら聴いていただければ幸いです。
著者:はっとりみつる
ジャンル:現代学園ほのぼのホラー
特色:学園 御嬢様 ゾンビ ホラー 古文書 秘術 蘇生術 ほのぼの 溺愛
書籍
電子書籍
たびたびkoboでおすすめに上がっていたので、試しに買ってみました。
ぱっと見、ツンデレお嬢系の話しなのかと思ったのですが、そうではありませんでした。
ゾンビ好きの高校生、降谷千紘(ふるやちひろ)が、ある場所で手に入れた古い書物に記載された秘術を試していることから始まります。
秘術、それは蘇生術。
拾い猫のばーぶを事故で死なせてしまい、その猫を生き返らせることを試しているのでした。
ある日、その蘇生術の秘薬を試してるホテル跡の井戸に向かって、御嬢様高に通う散華礼弥(さんかれあ)が不満をぶちまけてる現場を目撃します。
が、気付かれてしまい、秘術の秘薬を作っている事を礼弥に話します。
秘薬を色々と作って試してみますが、失敗に終わります。
ばーぶの体も腐ってしまうため、翌日ばーぶの葬儀をすることになったのですが、夜中に出歩いていたことを父親が知り、礼弥は家に閉じ込められてしまいます。
礼弥は秘薬は失敗したけど毒が入ってるから死ぬことはできると思い、その秘薬を飲むのですが、死ぬことはできませんでした。
父親が降谷を去勢するよう指示している事を知り、家を抜け出して降谷を助けに行くのですが、父親に見つかってしまいます。
そこに、蘇生したばーぶが現れ、薬が完成されていた事に気がつきます。
ですが、父親がばーぶを追い払おうと鞭を振りおろし、それからばーぶを守ろうとした礼弥は崖から転落してしまいます。
ばーぶを追いかけて崖下まで来ていた降谷は、礼弥の死体を前に途方に暮れていると、礼弥は起き上ってゾンビとして生き返ります。
こうして、ゾンビとなった礼弥の姿を保ちつつ、奮闘する日々が始まります。
内容的にはグロい感じですが、礼弥の天然さがその深刻さをやわらげていて、なんとなく安心させられます。
回りの人達も降谷の気苦労を気にせず絡んでくるあたり、降谷が可哀想で、でも面白い感じになります。
最初気がつかなかったのですが、「ケンコー全裸系水泳部 ウミショー」や「おとぎのまちのれな」なども描かれている作者でもあります。
こちらの作品もほのぼの系ですが、さんかれあとちょっとタッチが違う感じの絵柄です。
ほのぼの系が好きな人にははっとり氏はお勧めです。
著者:高尾じんぐ
ジャンル:現代下町
特色:ほのぼの 食べ物 貧乏 留学 下町情緒 交流
書籍
電子書籍
ポルトガルから都市工学の研究のため留学してきた主人公、マリア・マルタ・クウネル・グロソ。
修士論文を提出して本来なら母国に帰るところを、様々な出会いがあった街の味わい深い趣もあり、日本に残る事にしました。
ただ、貧乏なため、食べるものに苦労します。
マルタは食いしん坊なのです。
そのお腹を満たすために、マルタが色々と工夫して美味しいものに辿り着く、1話完結の小話漫画です。
マルタの食いしん坊で明るい性格と、下町の人とのふれあいがかつての日本の暖かさを思い出させます。
ある日、同じアパートに住んでいる人からお使いを頼まれて町田に行くのですが、そこで食べる小籠包が美味しく、つい交通費も使っておかわりしてしまいます。
電車賃が無くなったため、ヒッチハイクで帰るのですが、なかなか止まってくれません。
諦めかけたころ、おばあちゃんが運転する車が止まって乗せてくれます。
名前を聞かれ、マリア・マルタ・クウネル・グロソと名乗るのですが…
おばあちゃんは覚えようと繰り返しつぶやいてるうちに、「食う寝るマルタ」だねと、マルタにぴったりの名前だと褒めます。
おそらく本のタイトルはこれが元になっているのだと思います。
1話ごとの終わりに、話しに出てきた料理のレシピなどが載っています。
私はカップラーメンですら自炊と思ってる人なので真似はできませんが…
ネットゲームの仲間の家に遊びに行った時、面白いよと紹介されてこの漫画を知りました。
おそらく、私の視野だけでは読むことはなかっただろうと思う漫画です。
漫画でもこういう出会いは嬉しいものですね。
1話8ページ前後で、しつこくないほんわかストーリーを楽しみたい方にお勧めです。
著者:KAKERU
ジャンル:ファンタジー
特色:ファンタジー 魔王討伐後 勇者叛逆 魔法 運送 復讐 陰謀 微グロ 微残虐 微エロ
書籍
電子書籍
3年前、勇者一行が魔王ディアボロを倒し、世界に平和が訪れた世界。
勇者レイとその仲間は魔王討伐後の城の祝宴会で毒殺されます。
その仲間の一人、マクロドライバー(超高速移動魔法使い)ルイ・モーデリアの息子、ルーシュ・モーデリアは、父の後を追い、マクロドライバーの道を目指します。
ところが、なぜか100mほどしか飛べず、落ちこぼれ状態。
姉のルサルカ・モーデリアは速度が遅い代わりに3トン(父ルイは1トン)の荷物を運べるマクロドライバー。
幼馴染みのマギア・ドトーレはマルチウィザード(万能型魔法使い)
ルーシュは2人に見守られながら日々努力していました。
ある日、ゴブリンの駆逐作業をルーシュとマギアがしていたところ、フルアーマードラゴンに襲われている人を見つけ、助け出します。
しかし、助けたのは魔王護衛軍の最強戦士の一人、レィシャ・ソルディドと、小動物となったかつての魔王、ディアボロだったのです。
元魔王ディアボロは、命の恩人を謀るべきではないと正体を明かします。
数日匿うのを条件に、ルーシュはディアボロ問います。
勇者レイ達と父を殺したのはお前かと。
ディアボロは即自分の意志ではないと否定します。
誰かは答える事はできるが、知らないほうがいいとの言葉に、ルーシュは嘘をついているようには見えず、ひとまず大人しくけがを治して出て行ってもらう事にします。
レィシャとディアボロが去る日、ルーシュとマギアの目の前でいきなり街が数秒で滅ぼされます。
その首謀者は、勇者レイでした。
魔族を従え、レィシャの2人の姉を洗脳し、街を滅ぼした勇者レイは、ルーシュ以外は不要と迫ってきます。
その時、ルーシュの能力は自分を飛ばすのは危険すぎるもので、ものを飛ばす事で攻撃できる事に気がつきます。
こうして勇者レイを瀕死に追いやりますが、レィシャの姉の魔法によって甦り、ルーシュの姉ルサルカを連れて去っていきます。
街の殲滅と一緒に殺されたマギアの家族、姉を連れ去られたルーシュ、洗脳された姉達を助けたいレィシャ。
魔王ディアボロを含め、4人の旅がそこから始まります。
勇者レイは「天空の扉」に行くためにルサルカを連れ去ったわけですが、このルーシュの姉もかなりの曲者です。
2巻以降にその本領が発揮されますが、このあたりはKAKERU氏らしいキャラクター味が出ています。
なお、切断面が描かれているなど、多少グロいところがあります。
また、ゴブリンの扱いが害虫扱いのため、残虐な描写もあります。
そのあたりはご注意ください。
あとがきでKAKERU氏は、モチーフはドラ○エと言っています。
子供の時にドラ○エ5をやっていて、何か一つだけ魔法が使えるならルーラかベホマかザオリクだよなと思っていたそうです。
それをこの天空の扉に当てて書いているそうです。
確かにそんな感じだなぁと思って読み返すと、なかなか面白いです。
様々な駆け引きも盛り込まれた物語ですので、少し癖のあるファンタジーを読んでみたい方にお勧めです。
全2巻
原作:Paradores
作画:神馬耶樹
ジャンル:未来世界軍事
特色:軍事 ほのぼの 背景 重荷 背徳 葛藤 未来
書籍
和洋の文化が混じった未来世界を綴った作品です。
アニメーション作品のオフィシャル漫画です。
背景世界があまり語られていないため、アニメーションをみるか、2巻巻末のアニメーションの監督、神戸守氏のあとがきを読まないと分からないところがあります。
ただ、それがなくても人情味あふれる内容に、心打たれる作品となっています。
主人公の空深彼方(そらみかなた)は、表向きは国民のため、本音は音楽が習いたいために軍に入ります。
そして、物語の舞台となるトロワ州セーズの街の駐留部隊、第1121小隊に配属されます。
通称「時告げ砦」は最前線とはいえ、セーズの背中は未開拓地。
さほど重要視されていないため、最小配備の軍事施設です。
ほのぼのした街と軍のイメージで始まりますが、街の人々も軍のメンバーもそれぞれに抱える過去があります。
それぞれが抱える過去を、彼方の絶対音感、明朗活発で人を引き付ける純粋無垢な性格に、みんなが打ち解けて行きます。
人殺しの軍を恨んだり、人を殺してしまった背徳心を抱えたり、宗教によって失われた命により宗教団体に敵意を抱いたり。
そんな思いが交差する、ほのぼのとした中に切なさがある物語が綴られています。
少々詰め込みすぎた感はありますが、アニメーションと合わせて読んでいただけると楽しめる作品です。
著者:黒咲練導
ジャンル:ゲーム4コマ
特色:ゲーム 学生 ヒール蹴り マニアック 恋愛 微エロ
書籍
電撃4コマコレクションのなんとなくゲーム系の4コマ漫画です。
一組の少年と少女の日常と恋愛が描かれている4コマ漫画です。
二人ともゲームが好きなオタク系の学生です。
少年のほうは少女から、よくヒールで蹴られたりタイツで蹴られたりします。
なお、ちょっと古めのゲームネタが出てくるので、世代によっては意味不明な可能性があります。
また、ちょっとラブラブな空気になる場面は、まったくゲームに関係なくなります。
この漫画を知ったのは、ネットゲームの仲間に黒タイツが好きな人がいて、この漫画は最高だと褒め称えていたため、本当かなぁと思って買ってみたのがきっかけです。
かなり人を選ぶ漫画ではありますが、ハイヒールで踏まれたり黒タイツで蹴られたりするのが好きな人にはたまらない一品のようです。
カバーを外すと、作者のあとがきを読む事が出来ます。
友人から4コマでエロ漫画描くなとか散々な評価だったようです。
でもちょっと嬉しそうな気配はあります。
なお、放課後プレイ2、3と出ていますが、基本1冊1シリーズのため、「2巻」「3巻」ではないそうです。
ドラ○エ1、ドラ○エ2みたいな感じで、登場人物も入れ替わりますが、世界観は一緒です。
会話の吹き出しが、前半は>みたいな吹き出しがついていますが、後半からなくなります。
2以降>がなくなっているので、作者のふきだしの特色となっているようです。
違和感を感じる人もいるかもしれないです。
かなり人を選びますが、気になる人はちょっと手に取ってみてください。
管理人の黒羽が主にコミック単行本の感想を書いていくブログです。